■野菜の赤いニンジンと朝鮮人参はどこが違うの? |
朝鮮人参と普通の赤い人参は全く別物です。
八百屋にある赤いニンジン、馬の大好物である赤いニンジンは植物学的には「セリ科」に属しますが、薬用になる朝鮮人参は「ウコギ科」に属する多年草です。ウコギは深山にあり、古来より仙人が常食とし、千年も二千年も長生きをしたといわれるように、やはり不老長寿の強壮強精薬です。
野菜のニンジンもカロチンが多く、有色野菜のなかでも重要なものですが、高麗ニンジンとは全く関係がないのです。
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■高麗人参と朝鮮人参はおなじですか? |
高麗人参と朝鮮人参は同じです。ニンジンには別名が数百もあります。産地を現わす「錦山人参」「信州人参」「出雲人参」「会津人参」とか、形を現わす「孤児参」「陰陽参」「鳳参」、加工法の違いを現わす「白参」「紅参」「曲参」、根の部分を現わす「ヒゲ(白毛)人参」「尾参」「折人参」などいろいろの呼び名がありますが、いずれも植物的にはおなじものです。現在は日本産と区別するために韓国産のものを特に高麗人参と呼ぶようです。
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■朝鮮人参は自分で煎じた方がよく効くの? |
一概にはなんともいえません。よい朝鮮人参根を用い正しい煎じ方をすればいいわけです。金気を避け、漢方薬用の土ビンかホーローびきのナベで四十分から一時間は煎じなければなりません。煎じおわったら熱いうちに煎汁と朝鮮人参根を分けておかないと、せっかく抽出した有効成分の一部がふたたび人参根に吸収されてしまったりします。煎汁を冷蔵庫に保管するにしても、一度に一週間分も煎じておくことはできません。人参中の有効成分であるサポニン配糖体は非常に安定性があるのですが、いっしょに抽出される糖分がカビやすいのです。
もし、どうしても一週間分くらい煎じたい場合は、保存するとき適量の蜂蜜を入れておきますと日持ちしますから、ぜひ試してください。
信用あるメーカーの製品なら自分で煎じたものと有効性には差がありませんから、安心して市販品を利用してください。
自分で煎じてみるとわかりますが、意外と割高であることにも気づかれると思います。ガス代も計算に入れなくてはなりません。一日当たりの朝鮮人参根を2グラムとすると、一ヶ月分で60グラム、市販価格1グラム70円だと、原料だけで一ヶ月4200円という計算になるのです。
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■朝鮮人参茶と朝鮮人参エキスはどちらが効く? |
朝鮮人参茶は人参の濃縮エキスをブドウ糖や乳糖やデキストリンなどに吸着させて顆粒状にしたものですから、本質的に差はありません。濃縮エキスのほうが強力だという人がいます。
濃縮エキスの利点は、賦形剤が入っていないのでハチミツなどで自由に好みの甘味をつけることができること、ホワイトリカーなどに入れ、手軽に人参酒を作ることができること、甘味なしで少し多い目に飲む場合に便利なことなどがあげられます。
欲をいえば、療法を常備して飲む目的や量の調節に使い分けると便利でしょう。
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